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新しい認知症ケア「ユマニチュード」を解説!4つの柱と5つのステップで誰でも簡単に実践可能!!

最近「ユマニチュード」という認知症ケアが新しく注目を集め始めています。

在宅や仕事で認知症介護に関わっている方、「ユマニチュード」という認知症ケアの形を知って、ケアの引き出しを増やしていきましょう。

ユマにチュードって何だろう?初めて聞いた・・・

ユマニチュードの概説

ユマニチュードはフランスの二人の体育学の専門家が開発したケアの技法です。

病院職員の腰痛予防プログラム指導者としてフランス文部省から派遣されたことがきっかけで、二人はこの分野での仕事を始めました。

ケアの現場で彼らがまず気がついたのは、専門職が「何でもやってあげている」ということでした。たとえば、立てる力があるのに寝たままで清拭をしたり、歩く能力のある人にも車椅子での移動を勧めたり、といったことです。

二人は本人が持っている能力をできる限り使ってもらうことで、その人の健康を向上させたり、維持することができると考え、「その人のもつ能力を奪わない」ための様々な工夫を重ねながら現場でケアを実践していきました。

ユマニチュード4つの柱

「見る」技術

「見る」ことで相手を大切に思っていることを伝えるためには、仕事のための「見る」つまり手技に必要な視覚情報を得るだけでは十分ではありません。

「見る」ことが伝える言葉によらないメッセージは、たとえば同じ目の高さで見ることで「平等な存在であること」、近くから見ることで「親しい関係であること」、正面から見ることで「相手に対して正直であること」を相手に伝えています。

逆に、ベッドサイドで寝ている人に立って話しかけるとき、そんなつもりはなくても見下ろすことで「私のほうがあなたより強い」という非言語の否定的メッセージが届いてしまいます。

施設で言えば食事介助の時はきちんと椅子に座るなどして同じ目線になること。

介助者の感情は目に出ます。

認知症の方にプレッシャーやストレスを与えるとコミュニケーションが不十分になり、余計解除が困難になったり、認知症の進行を早めることになります。

話す技術

ケアをする時には「じっとしていてください」「すぐ終わります」などの言葉を発しがちですが、このような言葉にはそんなつもりはなくても「私はあなたに命令しています」「あなたにとって不快なことを行なっています」というメッセージが言外に含まれてしまっています。

これでは相手に優しさを届けることはできません。

「話す」ときも仕事のための「話す」ことだけではなく、相手のことを大切に思っていると伝えるための技術を用います。低めの声は「安定した関係」を、大きすぎない声は「穏やかな状況」を、前向きな言葉を選ぶことで「心地よい状態」を実現することができます。

また、相手から返事がない時には、私たちは次第に黙ってしまいます。

無言の状況は「あなたは存在していない」と伝える否定的メッセージとなるため、ケアの場に言葉をあふれさせる工夫として、ユマニチュードでは自分が行なっているケアの動きを前向きな語彙で実況する「オートフィードバック」という方法を用います。

実践例として相手から言葉が発せられなくても、食事の時は「今日はたくさん食べてくれるね」おむつ交換時に「おむつ変えさせてくれてありがとう」な利用者さんが頑張っていることを言葉に出すといいかと思います。

触れる技術

ケアを行う時、たとえば着替え、歩行介助などで私たちは必ず相手に触れていますが、その時相手をつかんでいることに私たちは無自覚なことが多いです。

つかむ行為は相手の自由を奪っていることを意味し、認知症行動心理症状のきっかけとなってしまうこともよくあります。

触れることも相手へのメッセージであり、相手を大切に思っていることを伝えるための技術を用います。具体的には、「広い面積で触れる」「つかまない」「ゆっくりと手を動かす」ことなどによって優しさを伝えることができます。触れる場所もコミュニケーションの重要な要素です。できるだけ鈍感な場所(たとえば背中、肩、ふくらはぎなど)から触れ始め、次第により敏感な場所(たとえば手、顔など)に進みます。

私の施設には怒ると暴力的になる利用者さんがいるのですが、怒っている時こそ側に行き「ごめんね〜。」と後ろからゆっくり抱きしめたりわざと笑顔で顔を近づけたりします。意外と顔を殴られることは少ないです。(1回だけストレートを顔面に喰らいましが・・・)

どんな利用者さんでも気持ちは伝わるものですね。

立つ技術

人間は直立する動物です。

立つことによって体のさまざまな生理機能が十分に働くようにできています。

さらに立つことは「人間らしさ」の表出のひとつでもあります。

1日合計20分立つ時間を作れば立つ能力は保たれ、寝たきりになることを防ぐことができます。

これはトイレや食堂への歩行、洗面やシャワーを立って行うなどケアを行う時にできるだけ立つ時間を増やすことで実現できます。

私が他の職員に上司としてよく言っていることは、安易に車椅子に乗せないことです。車椅子に乗せると利用者の足は衰えるし、余計に力仕事が増えて疲れるから「お互いにいいことはないよ。」と言ってました。長い目でその利用者を見ることが認知症に限らず必要かと思います。

「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱は、ケアをしている人の多くは「当たり前のこと」「自分はいつもそうしている」と思っています。

しかし、ケア映像の情報学的な分析では、「相手のことを大切に思っていることを伝えるため」の4つの柱はほとんど使われていないことがわかりました。

ではどのようにしたらユマニチュードを無意識に使うことができるのでしょうか?

ケアの5つのステップ

step1 出会いの準備

自分の来訪を告げ、相手の領域に入って良いか許可を得ましょう。

ホールにいるなどして相手の部屋にいなかったとしても部屋に入る理由を話し、許可を取ることはとても大切なことです。相手の人権を守ることが第一ステップです。

step2 ケアの準備

相手にケアの合意を得ます。

これからどういうことを手伝ってもいいか?自分でできるのであればやってもらえるか?をその理由とともに伝えましょう。

私が介護福祉士の試験を受けたときは実務者研修というものは無く、実技試験がありました。

そのときに一番見られるのがこのケアの合意を得ることだと言われていました。これさえできていれば時間が足りなくなっても合格したようです。(本当のところはわかりませんが・・・)

step 3 知覚の連結

ケアそのものです。

準備がしっかりできていれば本人は驚いたり拒否したりすることは少なくなります。

もちろん前段階で断られているのに強引にケアを行うと怒られたり転倒や誤嚥などの事故につながる可能性が高くなります。

step 4 感情の固定

ケアの後で共にいい時間を過ごしたことを振り返りましょう。

お風呂に入って温まった。気持ちよかった。食事をたくさん食べることができた。美味しかった。トイレで排泄することができた。スッキリした。

達成感を共に味わい生きていることを実感していきましょう。

step 5 再会の約束

お互いにいいケアをすれば相手は必ず感謝の気持ちを持っています。

またケアに訪れる。帰るときも「また来るからね」(ここの言葉はその相手によって帰宅願望を引き起こしたりするので工夫が必要だったりします)とお互い笑顔で別れ、次回会う時の笑顔の約束をしましょう。

ユマニチュードというのは2011年に日本に入ってきた認知症ケアの考え方ですが、意外と普通のことばかりで決して難しいことではないので相手を一人の人間として尊重すれば本当に当たり前のことです。

実践することで、お互いの気持ちが晴れやかになるwin-winの関係になることができますね。

まとめ

ユマニチュードはフランスで生まれた認知症ケアにとって大事なこと。4つの柱のための5つのステップを大切にして実践すればお互いが笑顔になれるケアです!!

実はこの記事を書くことで初めてユマニチュードという言葉を知ったのですが私自身もとても勉強になりました。

認知症介護はとても大変ですが社会には必要不可欠なスキルです。

自信を持ってこれからもケアに励んでいきましょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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